それぞれの加工性に合わせて、真鍮、ステンレス、アルミを組み合わせて施工しました。加工自由度の高さによる曲線美を活かし、組み立てのビスを見せずに、見栄えよく優れたデザイン性を発揮しています。
平安遷都1200年事業で、鳥居を入れ替える際にご神額の製造を承りました。「松尾大社」の文字は、ウォータージェット加工で施し、総アルミ製で、表面の金色の部分は塗装ではなく、金箔で仕上げております。アルミ製品という近代技術と金箔という日本の伝統技術の美しい共演が実現しました。
神社の鳥居といえば木製か石製というのが、世間の「常識」と思われますが、弊社ではアルミ製の鳥居の製作実績があります。その大きさは高さ6.1m、最大横幅8.7m、基部太さ50cm、基部厚さ3cm、重量1.7t。朱色の仕上がりが美しく、木のように腐食せず、石のように崩壊の恐れの無い、半永久的に残せる優れた寺社建材のひとつです。
錆びも付かず、光沢も美しいアルミニウムは、近代的外観を持つ社屋の建設には欠かせません。
これからも建築の顧客ニーズの多様化に合わせ、ますますアルミニウムの特性が発現された建築物は増加していくことでしょう。
日本古来の寺院や神社にも、最新の技術を使ってアルミニウムは利用されています。このように、本来他の材料を利用すべきと思われる個所であっても、アルミニウムは有効に利用されています。皆様の身の回りも一度観察してみてはいかがでしょうか?
アルミニウムの高い熱伝導性を生かし伝統工芸の数々にも利用されています。
高い加工自由度を生かしたデザイン性のみでなく、「高い電導性」「磁気を帯びない」「高い熱伝導性」といった数々の特性を生かした実用品の数々も今後ますます増えていくことでしょう。